| 工程 | 製造基準 | ||||||||||
| 材料 |
精製された原料より溶製されたキルド鋼塊より、鍛造又は圧延された材料を使用する。
製鋼方法は転炉又は電気炉材とし、化学成分は下表により、JIS E 5402(鉄道車両-一体車輪)材料記号SSWとする。
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| 鍛造 | 鍛造用加熱炉で均熱の上、プレスなどによって鍛造成形を行い、最終鍛錬成形比3S相当以上とする。 また、鍛造後は徐冷とする。 | ||||||||||
| 機械加工(L1) | 所要の寸法まで粗削加工を行う。 | ||||||||||
| 踏面焼入焼戻 | 所定の温度に加熱して焼入れ・焼戻しを施し、硬度測定を行う。 | ||||||||||
| 機械加工(L2) | 図面に基づいて加工を行う。 |
| 試験方法 | 検査方法 | ||||
| 試験片製作 | 同一溶解ごとに、一辺の長さが約70mmの正方形断面で、長さ150mm以上の試験片を引当素材より切り出して、径が30mmになるまで鍛造したものからJIS Z 2241(金属材料引張試験方法)に基づいて4号試験片1本を採取する。 | ||||
| 機械試験 |
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| 寸法検査 | 全数検査として、寸法許容差内であること。 | ||||
| 外観検査 | 全数検査として、目視にて有害な割れ、打ち傷などの欠陥が無いこと。 | ||||
| 硬さ検査 | 全数検査として、JIS Z 2246(ショア硬さ試験-試験方法)に基づいて測定し、測定箇所は踏面円周上1箇所以上とする。 |
| R | 30kg、37kg、及び50kg普通レール用車輪 |
| C | 73kgレール用車輪 |
| H | 100kgレール用車輪 |
| W | ボス高さが高い車輪 |
| N | ボス高さが低い車輪 |
| G | 歯車付き車輪 |



| 名称 | 記号 | 区分 | 許容差(単位:mm) |
| 踏面の径(※1) | D | 315㎜未満 | ±0.13 |
| 315㎜を超え 500㎜以下 | ±0.16 | ||
| 500㎜を超え 1120㎜以下 | ±0.20 | ||
| 1120㎜を超えるもの | ±0.25 | ||
| リムの内径 | D1 | 全ての寸法に対し | 0 -25 |
| リムの幅 | B | 全ての寸法に対し | +5 -1 |
| 板厚 | t | 全ての寸法に対し (目標許容差) |
+10 0 |
| ボスの外径 | D2 | 全ての寸法に対し | +25 0 |
| 軸穴の径 | d | 全ての寸法に対し 直径で3㎜の取り代につき |
0 -1 |
| リム及びボスの偏肉 | 全ての寸法に対し | 最大12 | |
| ※1:踏面の径(D)の寸法許容差はJIS B 8806(クレーン用鋳鋼製車輪及び鍛鋼製車輪)による。 | |||
| 備考:許容差規定がない部分の加工はJIS B 0405(普通公差-第一部)の公差等級cとする。 | |||
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| 材料記号 | 熱処理方法 | 踏面の硬度 |
| SSW-Q | 踏面焼入れ・焼戻し |
Hs40~50 (お客様のご希望により最高硬さHs55まで可能) |
| SSW-R1 | 鍛造後徐冷 | Hs30~40 |